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10 : 無謀な挑戦への言い訳…

手の届く範囲のオルゴールを蒐集し、それを鑑賞する…
これは当たり前のオルゴールファンの一番普通の趣味の活動ですが、それだけで満足でいられます?

ここ最近、つまりオルゴールに興味を持ってしばらくしてという意味ですが、ちょっと考えてしまうのです。
なんといいますか、その、少々煮詰まってきてる感とでも言いましょうか。
オルゴールは、特に音が良いと思えるクラスのオルゴールになれば価格もそれなりになりますから、そうそういくつもホイホイと買う事は出来ませんよね。
でも自分の持っているオルゴールは、それこそ飽きてしまうくらい聴いています。
完全に飽きてしまう事はないけれど、でも毎日毎日同じモノを聴くだけでは、ねぇ。。
ん〜む、なんとなく閉塞感。。

そこで、今更なんですが、なんで私がオルゴールなんぞに興味を持ったのか考えてみますと…
もちろんその音色の素晴らしさが直接的なトリガーであったことは確かなんですが、それだけではない重要な事がもう1つあったかなと思うのです。
それは、オルゴールの仕組みが私にも理解できるような気がするものだということ。
もちろんそれは自分で実際にオルゴールを作れるというような意味ではなく、なんとなくどういう仕組みで動いてどうして音が出ているのかが見て解るという程度のものです。
機械関係の事など専門に学んだ事が無い私でも解るということは、現代人であれば大抵の人が理解できるでしょう。

でも、ふと周囲を見渡してみると、普段の生活の中ではビックリするほど多くの「理解不能な物」に囲まれているんですよね。
特に電気仕掛けのモノの数々など…どいつもこいつも全般的に中身がよくわからんけど動いてるし使っているという感じです。
私は、白熱電球ならともかく蛍光灯の仕組みもキチンと説明できません。
テレビがどうやって映像と音が出ているのかもよくわかりません。
放送の電波を受信していると言われれば、そうですかと納得したような顔をせざるを得ないのですが、ホントのとこは電波が見えるわけでもないそんなものを感覚的には理解出来ないんです。

この文を打ち込んでいるパソコンにしてもそうです。 仕事柄パソコンのパーツの構成は知っていますし、パーツを買い揃えて一台のパソコンを組み立てる事もできますよ。
ある程度は使いこなせなければ仕事にもなりませんし、家でも遊びから情報収集や買い物までパソコンを利用しているわけで、起きている時間の大半はパソコンの前で過ごしているというのが普段の生活です。
でも、どうしてこんな複雑な物が動作するのかは皆目見当もつかない…
中で何が起きてどうして結果が出てくるのか、どうにも感覚的に理解出来ない…
個々の電子部品の役割も、それらをどうやって作るのかも、またその素材がなんなのかも、とにかくわからん事ばっかりなのです。

そんな中で出会ったオルゴールは、とても新鮮な、でも懐かしい存在だったのです。
現在生産されているオルゴールであっても、その基本構造も動作原理も100年も前からなんら変わっていないものです。
その仕組みは全て理解可能な物理現象で構成されているうえ、実際に目で見て手で触れて、感覚として体感することが出来てしまうのです。
にもかかわらず、その音色はどんな高級オーディオを使用した録音・再生でも実現出来ない音である「目の前で実際に演奏する音」であす。
もちろん曲目や曲数・演奏時間などなど制限は多いですし、音量の調節さえも困難だったりするのだけれども、ある意味で現代の音響機器さえも凌駕するものです。
実際に製作するには非常に繊細な技術を必要とする精密機器ですが、その構造は単純そのものでわかりやすいモノなんですね。

そして、目で見て理解できるもの・機械というのは…「自分でいじれちゃう」ような気がするモノなわけです。(笑)
結構スゴイ音を出せちゃう精密っぽい機械を自分でいじくって遊べちゃうというのは、なんだかどうしようもなく楽しい予感につながっちゃうのです。
誰にでも、ではないかも知れないですが、子供の頃に一回くらいは、壊れたり要らなくなったりした機械を分解してオモチャにした事ありますよね?
機械好きな人や器用な人だったら絶対に経験あるんじゃないかな〜。
壊れた機械をオモチャに貰ってきてバラして遊ぶの、私は大好きでした。
時には壊れていないオモチャをイタズラで分解して組み立てられなくなって怒られたり、それを更に親父が「直す」と称していじくって完膚なきまでに破壊したりして…

ちと横道に逸れましたが、やっぱり「自分でいじれる」ような気がするものは、素直な気持ちで実際にいじくってみないと気がすまないわけで…
オルゴールでは、たまたま先日オークションで入手したモノが少々難ありな状態だったりしたもので…
「 よっ!待ってました!!」ってくらいの丁度良い言い訳ゲットです。(笑)
で、このところ誘惑に耐え切れず、ちょこちょこといじくりはじめたりしています。
トホホ系エピソードの量産準備完了かも。。
多分、そのうちここにでも「やっちまった」事の顛末を書くことになるでしょう…

それにしても、自分で機械をいじって直したりする楽しみって、どんどん少なくなってしまいました。
自分の身の周りにある機械は、ほとんどいじくって遊べないものばかりです。
中を見てみても、まるで仕組みがわからないものじゃ面白くならないもんね。
壊れたら専門の業者以外は手を出せないものばかりで、それも修理のコストが合わないので結局廃棄して買い替えることになる方が多いでしょう。
また、敢えてコストをかけてまで直して使いたいと思うほどの道具や機械が少なくなったとも思います。
子供の頃に思い描いた21世紀はこんな筈じゃなかったんだけどな。。


まだ自分でオルゴールの中身をいじったことが無いという方には一応警告しておきますが…
多分、実行すると十中八九後悔しますよ、スッゴイ楽しいと思うけど。。(笑)
特に必要の無い、やらなくてもいいことは絶対にやらない事をオススメします。
例えば、現在調子よく動いている壊れていないものを直そうなどとはしない方がいいです、多分。
私、パソコンでは何度もやってますが、これをやって自分の手でぶっこわしてしまったことが多々あります。
で、やらなくてもいい事をやって壊すと、本当に心底後悔してしまうのです……でも、懲りてないけど。。

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